
代理出産という選択肢を考える前に — 仕組み・日本での扱い・海外プログラムの全体像
代理出産はご家族にとって大きな決断です。仕組みの基本、日本での扱い、海外プログラムを利用する場合の流れと留意点、そして判断の前に確認しておきたい論点を整理します。
子宮の状態により妊娠が困難な方に向けた、生殖補助医療の選択肢。ご夫婦の卵子と精子で体外受精し、厳格な基準で選ばれた代理母に移植します。
代理母出産は医学的な必要性に基づいた選択肢です。以下に該当される方が対象となります。
上記の医学的な適応のほか、ご家族構成のご事情に基づく代理出産のご相談 (LGBTQ ファミリー・ご夫婦のみで育てる前提のご相談) にも対応しております。詳しくは下記のセクションをご覧ください。
専門のコーディネーターが丁寧にお話を伺います。

代理出産が法的に認められている国はいくつかあり、それぞれ制度・費用・対象者要件が異なります。ご家族の状況に合った国を一緒に整理します。
| 項目 | 米国(カリフォルニア等) | ジョージア | カザフスタン |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 婚姻・性別・年齢の制限なし | 異性カップル(婚姻 or 事実婚1年以上) | 異性カップル(婚姻関係) |
| 費用目安 | $150,000〜$200,000 | $70,000〜$80,000 | $50,000〜$70,000 |
| 渡航回数 | 2〜3回 | 2回が一般的 | 2回が一般的 |
| 出産後の滞在 | 6〜12週間 | 2〜4週間 | 2〜4週間 |
| 法的親登録 | 裁判所命令で出生前に確定可能 | 出生証明書に依頼者名を記載 | 出生証明書に依頼者名を記載 |
| 注意点 | 最も高額だが法整備が充実 | 外国人向け制限法案が審議中(2026年6月時点で未可決) | 対応医療機関・コーディネーターが限定的 |
同性カップル、お一人で親になることを希望される方など、多様なご家族構成からのご相談にも対応しております。対応可能な国・州が異なる点と、日本側の親子関係手続きに注意が必要な点を、ご相談時に整理してお伝えします。
米国の一部州 (カリフォルニア州など、LGBTQ ファミリーの代理出産を制度として認めている地域) の医療機関・コーディネーターをご紹介いたします。対象者要件が「法律婚または一定期間の事実婚関係にある異性カップル」に限定されている国・地域 (ジョージア等) は基本的に対象外となります。
男性同士の同性カップルの場合、卵子ドナー提供と代理母を組み合わせたスキームが一般的です。お一人ずつ精子提供を行い、複数の胚を作成して移植する形にも対応できる医療機関があります。
日本では同性婚が認められていないため、米国などで生まれたお子さんと依頼者の親子関係を日本側で整理する手続きには注意が必要です。提携している国際家族法に詳しい弁護士とともに、出生地での出生証明取得 → 認知 → 戸籍編製・パスポート取得までの工程を、ご家族ごとに整理してご案内します。
想定されているご家族構成 (お二人で育てるか / 親族のサポートをどう設計するか)、希望される国・州、想定スケジュール、想定予算、医療面でのご希望 (どちらの精子で進めるか / 同時着床の可否 など) をお伺いします。
ここに書かれていないご家族構成のケースもまずはご相談ください。ケースに応じて対応可能な国・医療機関の選択肢を一緒に整理いたします。
成功率は採卵時の女性の年齢に大きく依存します。初回カウンセリングで、医師が一人ひとりの状況に合わせた現実的な見通しをご説明します。卵子での妊娠が難しい場合は、卵子ドナー提供プログラムとの組み合わせもご提案可能です。
出産経験がある心身健康な女性のみを候補として登録。生活環境、精神面、ご家族のサポート、妊娠理解度を継続的に審査し、安心してお任せいただける方とともに進めます。
複数候補者リストの中から、ご夫婦で選択いただけます。
海外での治療をスムーズに進めるため、日本国内で事前に準備できることがあります。
国内クリニックで取得済みのホルモン値・AMH・感染症検査などを整理し、海外医療機関が求める形式に揃えます。
国内クリニックで採卵・体外受精を行い、受精卵を作成・凍結しておくことで、渡航回数を減らせる場合があります。
国内で凍結した受精卵を専門の医療輸送会社が液体窒素タンクで海外クリニックへ輸送します。
海外医療機関が求める英文の診断書や紹介状の作成をサポートします。

ご家族の状況・経緯・ご希望を丁寧にお伺いします。オンライン・対面いずれも対応。
提携医療機関と連携し、医学的な適応と現実的な成功率を確認。国内の検査結果を整理します。
ご家族の状況に最適な国・医療機関を選定し、費用・スケジュールを文書でご提示。
契約書の取り交わし。国際家族法に詳しい弁護士が親子関係・国籍の手続きを整理します。
厳格なスクリーニングを通過した複数候補からご夫婦で選定。プロフィールを開示します。
ご夫婦の卵子・精子で体外受精を実施。必要に応じて渡航し、現地クリニックで進めます。
受精卵を代理母に移植。移植後の経過を提携クリニックが管理します。
代理母の周産期管理と、ご夫婦への定期的な経過報告。エコー写真や検査結果を共有します。
出産立会いが可能な場合はご案内。出生証明書の取得手続きを開始します。
出生証明→パスポート取得→親子関係認定→戸籍編製まで、弁護士と連携してサポート。
帰国後の日本側手続きのフォロー。必要に応じて追加の法務相談もお引き受けします。
生殖医療専門医、弁護士、心理カウンセラー、医療スタッフが連携し、ご相談から出産・帰国までを一貫してお支えします。プライバシーは厳守。小さなご不安でもお気軽にご相談ください。