知っておきたい用語集
代理出産・卵子提供・不妊治療に関する専門用語を、五十音順でわかりやすくまとめました。
あ行
21 件「Assisted Reproductive Technology」の略称です。卵子と精子を体外に取り出し、人工的に受精させてから子宮に戻す高度な治療法全般を指します。体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、胚の凍結保存、胚移植などがこれに該当します。タイミング指導や人工授精といった一般不妊治療で妊娠に至らなかった場合の、強力なステップアップ先です。
関連用語
「ふ化補助」とも呼ばれます。受精卵(胚)は子宮に着床する際、「透明帯」という硬い殻を破って外へ飛び出す(ふ化する)必要があります。しかし、凍結保存した胚や加齢による胚は、この殻が硬くなって破れないことがあります。そのため、移植前にレーザーや薬品を使って殻の一部を薄く、または切開し、着床しやすくする高度な技術です。
関連用語
アメリカのカリフォルニア州など、代理出産が法律で明確に認められている州で行われるプログラムです。世界最高峰の生殖医療技術(高度なPGT-Aなど)を受けられることや、裁判所の手続き(Pre-Birth Orderなど)を経て出生前から確実に依頼者が親として認定される点が最大のメリットです。実績が最も豊富ですが、費用は世界で最も高額になる傾向があります。
関連用語
本来は乳がんの治療薬ですが、不妊治療において非常に優れた効果を発揮する排卵誘発の飲み薬です。クロミッドと同様に脳を刺激して卵子を育てますが、クロミッドの最大の欠点であった「子宮内膜が薄くなる」「頚管粘液が減る」という副作用がほとんどありません。そのため、薬を使いながらでも着床しやすい環境(ふかふかの内膜)をキープできるため、現在の低刺激治療で第一選択されることが増えています。
関連用語
本来着床すべき「子宮腔の内膜」以外の場所(その90%以上は卵管です)に、受精卵が着床してしまうトラブルです。子宮以外の場所は赤ちゃんを大きく育てるスペースがないため、そのまま放置すると卵管が破裂して大出血を起こす生命の危険を伴うため、一刻も早い手術や処置が必要です。体外受精で胚を子宮に戻した場合でも、受精卵が卵管へと逆流してしまい、稀に発生することがあります。
関連用語
体外受精などの高度生殖医療(ART)に進む前に行う、不妊治療の第一段階です。排卵日を予測して性交渉のタイミングを合わせる「タイミング指導」や、調整した精子を直接子宮に注入する「人工授精(IUI)」などが含まれます。検査で大きな原因が見つからない場合や、妊活を始めて間もないご夫婦が最初に取り組む一般的なステップです。
関連用語
臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーといった専門の医療職が、出生前診断を検討しているご夫婦に対して行う対話(面談)のことです。ただ検査の仕組みを説明するだけでなく、「なぜ検査を受けたいのか」「もし陽性が出たらどうするのか」といったご夫婦の本音や不安に寄り添い、自らの意思で後悔のない選択ができるよう医学的・心理的なサポートを行います。現在、信頼できる認証施設でNIPTなどの出生前診断を受ける際は、このカウンセリングを受けることが必須とされています。
関連用語
代理出産プログラムにおいて、将来生まれてくる赤ちゃんの法的・養育的な親になることを目的として治療を依頼するご夫婦や個人のことです。略して「IP」と呼ばれることもあります。医療や法律の手続き上、代理母と区別するために使われる世界共通の専門用語です。
関連用語
自国では受けられない医療技術(法的な制限がある治療など)の利用や、より安価で高品質な医療を求めて、海外へ移動して治療を受けることを指します。「メディカルツーリズム」とも呼ばれます。生殖医療の分野においては、卵子提供や代理出産を目的として、ジョージアやアメリカ、マレーシア、台湾などへ渡航するケースがこれに該当します。
関連用語
閉経した女性の尿から抽出・精製されたホルモンを主成分とする、強力な排卵誘発の注射薬です。卵胞を育てるFSH(卵胞刺激ホルモン)と、排卵を促すLH(黄体化ホルモン)の両方の作用を持っています。体外受精の採卵において、一度に複数の質の良い卵子を育て上げたい場合に連日のように使われます。使用の際は卵巣が腫れる副作用(OHSS)に注意します。
関連用語
妊娠した女性の尿から抽出されたホルモンを主成分とする注射薬です。脳から出る排卵命令(LHサージ)とそっくりの働きをするため、不妊治療では「この注射を打ってから約36時間後に確実に排卵が起きる」という仕組みを利用します。タイミング法や人工授精の日時を合わせる時や、体外受精の採卵のちょうど36時間前に「トリガー」として打つ、極めて重要なお薬です。
関連用語
「アンチミューラリアンホルモン(抗ミュラー管ホルモン)」の略称です。卵巣の中でこれから育つ段階の卵胞から分泌されるホルモンで、その値によって「卵巣の中にあとどれくらい卵子が残っているか(卵子の在庫数)」を予測できます。値が低いからといって「妊娠しにくい(卵子の質が悪い)」という意味ではありませんが、治療のペースを考える重要な指標になります。
関連用語
卵巣の小卵胞から分泌されるホルモンで、女性の体にあとどれくらい卵子の在庫(卵巣予備能)が残っているかを予測する指標となる数値です。「卵子の年齢(質)」を表すものではなく、あくまで「残りの数の目安」を調べるための血液検査です。この数値が実年齢の平均より低い場合は、卵子がなくなる前に急いで不妊治療ステップを進める(ステップアップ)必要があり、治療プランを立てる上で最も重要なデータの一つです。
関連用語
「新型出生前診断(非侵襲的出生前遺伝学的検査)」のことです。妊娠10週以降の妊婦さんから採血し、お母さんの血液中に含まれる赤ちゃんのDNA成分を分析して、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーなどの可能性を調べます。お腹に針を刺さないため流産リスクがなく、非常に高い精度で結果がわかるのが特徴です。
関連用語
妊娠11週〜13週頃のお腹の赤ちゃん全員に一時的に見られる、首の後ろの皮膚の下のスペース(黒く写るむくみ)のことです。このNTの厚みが「3mm以上」など基準値よりも厚い場合、赤ちゃんのリンパ液や心臓の循環が一時的に滞っているサインであり、ダウン症などの染色体異常や、生まれつきの心臓の病気(先天性心疾患)を持っている確率が高くなることが医学的に分かっています。決して「NTが厚い=100%病気」という意味ではありません。
関連用語
「卵胞刺激ホルモン」のことです。脳(下垂体)から分泌され、卵巣に対して「卵子(卵胞)を育てなさい」と命令を出す役割を持っています。卵巣の働きが低下してくると、脳はより強い命令を出そうとするため、血液中のFSH値が高くなります。不妊治療では、卵巣の機能や老化の進み具合を測るための重要なホルモン検査として用いられます。
関連用語
月経周期の途中で卵胞が20mm前後の「排卵できる大きさ」までしっかりと育ち、基礎体温も高温期(黄体期)に移行したにもかかわらず、なぜか卵胞が破裂(破裂)せず、中の卵子が外に飛び出せないままになってしまう現象です。外見上は排卵が終わったように見えるため見逃されやすいですが、超音波検査で確認できます。子宮内膜症や癒着がある方に起こりやすい排卵障害の一種です。
関連用語
脳の下垂体から分泌される女性ホルモンの一つです。卵胞が十分に育つと、このLHが一時的に大量に分泌(LHサージ)され、これが引き金となって約36時間後に排卵が起こります。不妊治療では、薬局で買える排卵検査薬(LHカラー)や病院での血液検査により、このLHの数値を測定することで、最も正確な排卵日や採卵のタイミングを特定します。
関連用語
排卵が完了した後の卵胞が「黄体」へと変化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)を大量に分泌する期間です。このホルモンの働きにより、子宮内膜はふかふかのベッドのように成熟し、受精卵がいつでも着床できる環境を整えます。基礎体温表では「高温期」にあたり、着床(妊娠)を維持するために極めて重要な時期です。
関連用語
排卵が終わったあとに作られる「黄体」の働きが悪く、妊娠を維持するための「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が不足してしまう状態です。子宮内膜がふかふかに成熟しないため、受精卵が着床しにくくなったり、せっかく着床してもすぐに剥がれて流産(初期流産)してしまったりします。基礎体温表で「高温期が10日未満と短い」場合や「途中で体温が下がる」場合は、この疑いがあります。
関連用語
生まれた子どもと、意図された親(依頼者)との間に法的な親子関係を成立させる手続きや仕組みのことです。代理出産の場合、生んだ女性を母とする国(日本など)と、遺伝的な親や契約上の依頼者を親とする国(アメリカの一部の州やジョージアなど)があります。日本での認知や養子縁組手続きにおいて非常に重要な意味を持ちます。
関連用語
か行
20 件日本の法律やガイドラインの制限にとらわれず、より自由度や成功率の高い医療を求めて海外(アメリカ、ジョージア、台湾など)で受ける不妊治療のことです。主に、第三者からの卵子提供や精子提供、制限のない着床前診断(PGT-A)、そして代理出産などが対象となります。現地の言葉の壁や渡航の手間をサポートするため、専門の仲介エージェントを利用するのが一般的です。
関連用語
出生前診断は大きく2種類に分かれます。「非確定検査(NIPT、コンバインド検査、クアトロテストなど)」は、お母さんの血液や超音波から赤ちゃんの病気の「確率」を割り出すもので、お腹の赤ちゃんへのリスク(流産など)がない代わりに、結果はあくまで「可能性」に留まります。一方、「確定検査(羊水検査、絨毛検査)」は、直接細胞を採るためわずかな流産リスクを伴いますが、赤ちゃんの染色体異常を「100%確実に診断」できるという決定的な違いがあります。
関連用語
脳の底部にある小さな器官で、卵巣をはじめ全身のホルモン分泌を細かくコントロールする司令塔の役割を果たしています。不妊治療に直接関わる「FSH(卵胞刺激ホルモン)」や「LH(黄体化ホルモン)」も、この下垂体から分泌されます。ストレスや過度なダイエット、環境の変化によって下垂体の機能が乱れると、排卵障害や無月経の原因になります。
関連用語
本来は、母乳を出すホルモンが高くなって不妊を招く「高プロラクチン血症」の治療薬(週に1回飲む薬)です。しかし近年の体外受精においては、採卵のあとに卵巣がパンパンに腫れてお腹に水が溜まってしまう「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」の発症を予防・軽快させるための特効薬として、採卵当日から数日間連続で処方されるケースが非常に増えています。
関連用語
親権の一部で、特に子どもの近くにいて「実際に引き取り、身の回りの世話や教育をする(監護する)」権利と義務のことです。親権が「法的な代表権や財産管理」まで含むのに対し、監護権は「日々の生活を共にする」部分に特化しています。海外代理出産後のトラブルや手続きの過程において、親権とは別にこの監護権が誰にあるかが問題になることがあります。
関連用語
出生前診断(NIPTなど)の性能や正確性を表す最重要の医療指標です。「感度」とは、実際に赤ちゃんに異常がある場合に、検査で正しく「陽性」と判定できる確率のことです。「特異度」とは、赤ちゃんが完全に健康である場合に、検査で正しく「陰性」と判定できる確率のことです。最新のNIPT検査は、この感度・特異度がともに99.9%と極めて高いため、世界中で信頼性の高いスクリーニングとして普及しています。
関連用語
朝、目が覚めた直後に体を動かさず、婦人体温計を使って口の中で測定した体温(基礎体温)を記録する表です。正常な月経周期では、排卵を境に「低温期」と「高温期」の二相に分かれます。このグラフの流れを見ることで、排卵がしっかり起きているか、黄体ホルモンが十分に分泌されているかなど、女性の体を守るリズムをセルフチェックできます。
関連用語
卵巣の機能の乱れにより、本来は女性の体内でも少量しか出ないはずの「アンドロゲン(男性ホルモン)」が過剰に分泌されてしまう病態です。男性ホルモンの影響で卵巣の表面の皮が硬くなってしまい、卵子が外に飛び出す(排卵する)のを邪魔してしまいます。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者さんに非常によく見られる特徴であり、ニキビや毛深くなるといった症状を伴う、排卵不全の大きな原因です。
関連用語
「クエン酸クロミフェン」という成分の排卵誘発剤(飲み薬)です。脳に「女性ホルモンが足りない」と錯覚させることで、脳からの排卵命令(FSH)をたくさん分泌させ、卵胞の発育を強力にサポートします。タイミング指導から体外受精の低刺激法まで幅広く使われますが、長く飲み続けると副作用として「子宮内膜が薄くなる」「頚管粘液が減る」という特徴があるため、医師が適切に管理します。
関連用語
排卵期になると、子宮の入り口(子宮頸管)から分泌される粘り気のある透明な液体(おりもの)の量や伸び、透明度を調べる検査です。この粘液は、酸性の膣内からアルカリ性の精子を守り、子宮へとスムーズに進むのを助ける重要な役割を持ちます。ストレスやホルモンの乱れ、薬の副作用などで分泌が減少すると、不妊の原因になります。
関連用語
腕からの採血によって、不妊や排卵に深く関わっているさまざまな女性ホルモン(FSH、LH、エストロゲン、プロゲステロン、プロラクチンなど)や甲状腺ホルモンの量を正確に測定した数値です。これらのホルモンは、月経周期(生理中、排卵期、高温期)によって理想的な数値が劇的に変化するため、医師は必ず「いま月経何日目か」を確認した上で採血を行い、ホルモンバランスの乱れや不妊の原因を探ります。
関連用語
避妊をせずに定期的な性交渉を行っているにもかかわらず、過去に一度も妊娠(流産や子宮外妊娠を含む)に至ったことがない状態を指します。これに対して、一人目を出産した後に二人目ができないケースなどを「続発性不妊」と呼び、区別されます。原因は多岐にわたるため、初期段階からの丁寧なスクリーニング検査が必要です。
関連用語
体外受精の一種で、顕微鏡を見ながら非常に細いガラス管を使い、厳選した1匹の精子を卵子の細胞質内に直接注入して受精させる高度な技術です。精子の数が極端に少ない場合や運動率が低い男性不妊、または通常の体外受精で受精障害が見られた場合に選択されます。受精の確率を格段に高めることができる治療法です。
関連用語
一般的に35歳以上の初産婦(または40歳以上の経産婦)の妊娠を指します。現代はライフスタイルの変化により珍しくありませんが、医学的には年齢とともに卵子の質が低下するため、流産率や染色体異常の確率、妊娠高血圧症候群などの合併症リスクが高まるとされています。この課題を解決するため、海外での卵子提供や代理出産を検討する方も増えています。
関連用語
体外受精の排卵誘発の途中で、卵巣が過剰に反応しすぎて非常に多くの卵子が育ってしまった場合、排卵を育てるための「hMG/FSHの注射」を数日間一時的にストップ(中断)し、様子を見るテクニックです。これにより、小さな卵胞の発育を抑え、恐ろしい副作用である「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」の発症を予防しながら、すでに育っている大きな卵子の採卵を目指します。
関連用語
海外での代理出産や不妊治療、あるいは海外在住中に赤ちゃんが誕生することを指します。生まれた国と親の母国の双方法律が関係してくるため、赤ちゃんの「出生証明書の発行」「国籍の選択・取得」「日本への入国・パスポート手続き」など、国境をまたいだ複雑な法的プロセスが必要となります。事前の綿密な法務チェックが不可欠です。
関連用語
海外での代理出産で生まれた赤ちゃんが、日本の国籍(または生まれた国の国籍)を取得することです。日本は血統主義を採用しているため、日本人の血を引いている(遺伝的つながりがある)ことが重要視されます。現地で生まれた後、一定期間内に日本の大使館や領事館へ出生届を提出するなど、正しい法的ステップを踏むことで日本国籍を取得できます。
関連用語
誰が日本国籍を持ち、どのように取得・喪失するかを定めた法律です。日本は「出生の時に父又は母が日本国民であるとき」に子どもが日本国籍を取得するという血統主義(国籍法第2条)を採っています。海外の代理出産で、父親の精子を使って生まれた子の場合、父親との遺伝的つながり(血統)を証明・認知することで、この国籍法に基づき日本国籍が認められます。
関連用語
日本国民の誕生、結婚、死亡、親族関係などを登録し、公に証明する唯一の公的制度です。海外の代理出産で生まれた子どもを日本の戸籍に記載するためには、現地で発行された出生証明書を添えて市区町村役場に出生届を提出します。その際、誰が「父」「母」として記載されるかは、認知の有無や養子縁組の手続きによって変わってきます。
関連用語
妊娠11週〜13週頃に行う出生前診断の一つです。超音波検査で測定した「赤ちゃんの首の後ろのむくみ(NT)」のデータに、お母さんから採血した「血液中の2つの成分(PAPP-A、free β-hCG)」の数値を掛け合わせ、さらに妊婦さんの年齢を加味して、赤ちゃんが21トリソミー(ダウン症)や18トリソミーである確率を算出します。血液検査だけ、エコーだけの場合よりも格段に精度が高くなり、NIPTよりも費用が抑えられるというメリットがあります。
関連用語
さ行
39 件体外受精や顕微授精を行うために、女性の卵巣から卵子を体外に取り出す処置です。超音波モニターで卵巣を確認しながら、膣から細い針を刺して卵胞液ごと卵子を吸引します。痛みを軽減するために局所麻酔や静脈麻酔を使用するのが一般的です。採られた卵子はすぐに培養士の手によって確認され、精子との受精作業へと回されます。
関連用語
「代理母」の英語(Surrogate Mother)表記です。広く代理出産を引き受ける女性全般を指す言葉として使われます。遺伝子的なつながりがあるかどうかに関わらず、依頼者の代わりに妊娠・出産する女性の総称として、海外での不妊治療や代理出産の手続きにおいて一般的に用いられる専門用語です。
関連用語
スプレキュアやナサニール、イトレリンといった「点鼻薬」を使用して、脳から卵巣への命令をコントロールする排卵誘発の手法です。この薬の使い方を長くするか、短くするかによって「ロング法」や「ショート法」に分かれます。また、採卵の直前に使用することで、最後の仕上げとして卵子を急成熟させる「トリガー(引き金)」の役割として使われることも多い重要なお薬です。
関連用語
セトロタイドやガニレストといった「アンタゴニスト(拮抗薬)」と呼ばれるお薬を使う排卵誘発プランです。月経初期から注射で卵を育て、卵胞が大きくなって「勝手に排卵してしまいそうなタイミング」になってから、排卵を強力に抑える注射を追加します。体への負担が少なく、重い卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を回避しやすいため、現在の主流となっています。
関連用語
依頼者ご夫婦の卵子と精子(またはドナーの卵子・精子)を使って体外受精を行い、できた受精卵を代理母(ホストマザー)の子宮に移植して出産してもらう代理出産の方法です。代理母と赤ちゃんの間に遺伝的なつながりがないため、法的なトラブルが起きにくく、現在の海外代理出産における世界的なスタンダードとなっています。
関連用語
胃カメラの非常に細いバージョンのような内視鏡を、膣から子宮の中へと挿入し、子宮の内側の壁(子宮内膜)をモニターで直接じっくりと観察する検査です。超音波(エコー)検査だけでは見落とされがちな、小さな子宮内膜ポリープや子宮筋腫、子宮の形の奇形、着床を妨げる「慢性子宮内膜炎」による赤みや炎症を100%の精度で発見することができます。痛みはほとんどなく麻酔なしで短時間で行えます。
関連用語
通常の卵管造影検査では、子宮全体に勢いよく造影剤を流すため、子宮の入り口の筋肉が緊張してキュッと閉じてしまい、本当は詰まっていないのに「卵管閉塞(詰まっている)」と誤って診断されてしまう(偽陽性)ことがあります。この検査では、子宮鏡(カメラ)で卵管の右と左の「入り口」を直接確認しながら、細いチューブをピンポイントで挿入して造影剤を流すため、極めて正確に卵管の通り具合を判定できます。
関連用語
30代〜40代の女性の多くに見られる、子宮の筋肉の壁にできる非常にありふれた良性の腫瘍です。筋腫ができる場所によって、子宮の外側にできるもの、筋肉の中にできるもの、子宮の内側に突き出るもの(粘膜下筋腫)に分かれます。特に子宮の内側に突き出るタイプは、小さくても受精卵の着床を強烈に邪魔して不妊や大出血、流産の原因となるため、不妊治療を開始する前に手術(LMなど)で摘出することが多い疾患です。
関連用語
本来は子宮の内側にしか存在しないはずの「子宮内膜」に似た組織が、卵巣や腹膜など、子宮の外側の場所にできて増殖してしまう病気です。月経のたびに出口のない出血を起こすため、激しい生理痛や腰痛の原因になります。お腹の中で強い「癒着(臓器どうしがくっつくこと)」を引き起こすため、卵管が詰まったり、卵子の質が低下したりして、不妊症の非常に大きな原因となります。
関連用語
子宮の内側の壁(子宮内膜)の細胞がキノコやイボのようにキノコ状に突き出て増殖したものです。そのほとんどは良性ですが、受精卵が着床しようとするまさにその場所にポリープがあると、潜り込む邪魔(障害物)になってしまい、不妊や繰り返す着床不全の原因になります。子宮鏡という細いカメラで簡単に見つけることができ、日帰り手術(TCR)で切除することで、劇的に妊娠率がアップします。
関連用語
子宮の入り口から造影剤という液体を注入し、X線(レントゲン)を使って子宮の形や卵管の通り具合、お腹の中への広がり方を調べる不妊治療の重要検査です。卵管が詰まっている(卵管閉塞)と精子と卵子が出会えません。検査の後は一時的に卵管の通りが良くなるため、検査後数ヶ月間は「ゴールデン期間」と呼ばれ、妊娠率が上がることが知られています。
関連用語
排卵障害や不妊症の初期段階でよく処方される、非常に穏やかな作用を持つ排卵誘発の飲み薬です。視床下部や下垂体に働きかけて自前のホルモン分泌を優しく促します。クロミッドに比べて排卵を促す力は控えめですが、子宮内膜が薄くなったり、頚管粘液が減ったりする不育・不妊リスクが全くないため、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の軽度なケースや、体に優しい排卵のサポートに最適です。
関連用語
不妊治療において、卵子提供(ドナーの卵子)を受けずに、妻自身の卵巣から採取した卵子のことです。代理出産を行う場合でも、妻の「自己卵子」と夫の精子を使って受精卵を作ることができれば、生まれてくる赤ちゃんはご夫婦双方と完全に遺伝的なつながりを持つことになります。年齢や卵巣予備能(AMH)によって自己卵子での治療が難しい場合、卵子提供へのステップアップを検討します。
関連用語
卵子に精子が入り込み、受精が完了した状態の卵のことです。ここから命がスタートします。受精卵は2細胞、4細胞、8細胞と急速に分裂(卵割)を繰り返しながら、子宮へと向かっていきます。不妊治療では、この受精卵の分割スピードや形(グレード)を観察し、状態の良いものを子宮に移植します。
関連用語
採取した卵子と精子を受精させ、分裂が進んだ状態(初期胚や胚盤胞)で一時的に凍結保存する技術です。現在の体外受精では、採卵した周期にすぐ移植するよりも、一度受精卵を凍結し、採卵のダメージから回復した別周期のベストな子宮内膜に移植(融解胚移植)する方が、着床率(妊娠率)が高くなるため主流となっています。
関連用語
胚移植などの不妊治療を行った件数のうち、最終的に赤ちゃんが無事に生まれた(生産された)割合のことで、「生産率」とも呼ばれます。妊娠率が高くても、流産してしまうと出産率にはつながりません。不妊治療や代理出産、卵子提供のプログラムを選ぶ際、最も現実的で信頼できる成功の指標となるデータです。
関連用語
子どもが生まれた現地の病院や政府機関が発行する公式な書類です。いつ、どこで、誰から生まれたかが記録されます。海外での代理出産の場合、現地で発行される出生証明書の「両親の欄」に誰の名前が記載されるかは、国や地域の法律によって大きく異なります。日本へ帰国した後の戸籍登録や国籍取得に必要不可欠な最重要書類です。
関連用語
赤ちゃんが生まれる前に、お腹の中での発育状態や、先天的な病気、染色体異常の有無を調べる検査の総称です。これには、お母さんの採血で行う「NIPT(新型出生前診断)」や「クアトロテスト」、超音波(エコー)検査のほか、確定診断のための「羊水検査」や「絨毛検査」があります。事前に知ることで、出産後の医療環境を整えるなどの準備ができます。
関連用語
子どもが生まれたことを公的に登録するために、市区町村の役所に提出する書類です。日本国内であれば生後14日以内、海外での出産(代理出産など)の場合は生後3か月以内に現地の日本大使館や領事館に提出しなければ、日本国籍を失ってしまう(国籍留保の手続きをしない場合)ため注意が必要です。海外代理出産の場合、この届出が受理されるかどうかが法律上の大きな焦点となります。
関連用語
卵子提供や精子提供、代理出産など、第三者の配偶子を用いて生まれた子どもが「自分の遺伝学的な親は誰なのか」を知る権利のことです。子どものアイデンティティに関わる重要な人権として、国際的に認められつつあります。これに伴い、匿名ドナーではなく、子どもが成人した後に情報開示を行う「非匿名ドナー」を選択できるプログラムが増えています。
関連用語
海外での代理出産や治療を終えた後、生まれた赤ちゃんを日本へ安全に連れて帰るために必要な、現地の出国および日本への入国手続きのことです。赤ちゃんが日本国籍を取得した場合は、現地の日本大使館で臨時のパスポート(渡航書など)を発行してもらう必要があります。査証(ビザ)の有無や必要書類の準備など、各国の法律に沿ったスムーズな手配が求められます。
関連用語
東ヨーロッパ(旧グルジア)の国ジョージアで行われる代理出産プログラムです。ジョージアでは1997年から法律で代理出産や卵子・精子提供が合法化されており、生まれた子どもの出生証明書には最初から「依頼者(夫婦)が両親」として記載されるなど、法的な安定性が高いのが特徴です。アメリカ等に比べて費用が抑えられるため、世界中から多くのご夫婦が訪れています。
関連用語
体外受精の排卵誘発プランの一つです。月経開始の1〜3日目から「GnRHアゴニスト(点鼻薬)」を使い始めます。点鼻薬の使い始めに起こる、ホルモンを一時的に急上昇させる効果(フレアアップ)を味方につけ、同時に卵胞刺激の注射を開始することで、短期間で卵巣を効率よく刺激します。卵巣の反応が低下し始めた高齢妊活や、卵子の数が少ない方に適しています。
関連用語
通常の妊婦健診で行うエコーよりも、はるかに高性能な超音波機械を使い、訓練を受けた専門医が赤ちゃんの全身を細かく観察する検査です。特に、赤ちゃんの首の後ろにあるむくみの厚み(NT)や、鼻の骨の発育状況、心臓の血流などを測定します。これにより、赤ちゃんへのリスクを一切冒すことなく、ダウン症などの染色体異常の確率や、重大な心臓の奇形などを早い段階で見つけることができます。
関連用語
体外受精において、受精が確認できた後、さらに培養を続けて2日目(4細胞期)から3日目(8細胞期)頃まで分割が進んだ状態の胚(受精卵)のことです。現代の高度生殖医療では5日前後まで育てる「胚盤胞」での移植が主流ですが、卵巣の機能が低下している方や、体の外(培養皿)よりもお母さんの子宮の中に戻した方が育ちやすいと判断される場合は、この初期胚の段階で子宮に戻す「初期胚移植(分割期胚移植)」が行われます。
関連用語
法律上で認められた、子どもの養育や教育を行い、その財産を管理するために親に与えられる権利であり、同時に果たすべき義務のことです。海外の代理出産で生まれた赤ちゃんを日本に連れて帰り、我が子として育てるためには、日本の法律(民法)に則って、依頼者(意図された親)にこの「親権」が正しく認められるための手続き(認知や養子縁組など)を行う必要があります。
関連用語
マスターベーションによって採取された精子を、ラボで洗浄・濃縮して元気な精子だけを集め、排卵期に細いカテーテルで女性の子宮内へ直接届ける治療法です。精子の運動率がやや低い場合や、性交障害がある場合、あるいは頚管粘液の分泌が少なく精子が子宮に入りにくい場合に高い効果を発揮します。
関連用語
女性の排卵時期に合わせて、あらかじめ採取・洗浄濃縮した元気な精子を、細いカテーテルを使って子宮の奥へ直接注入する治療法です。精子が卵子に出会うまでの道のりをサポートします。精子の状態がやや不十分な場合や、性交障害がある場合、タイミング法で妊娠に至らなかった場合のステップアップとして行われます。
関連用語
代理出産や卵子・精子提供のプログラムを開始する前に、代理母やドナー候補者が医学的・精神的・法的に適しているかどうかを厳格に評価する一連の検査のことです。血液検査による感染症チェック、遺伝子検査、子宮の環境、精神鑑定、犯罪歴の有無などが調べられます。安全でリスクの低い治療を担保するために不可欠なプロセスです。
関連用語
マスターベーションによって専用の容器に採取した精液を、顕微鏡や自動分析装置を使って細かく調べる検査です。主に、精液の量、精子の濃度(数)、精子の運動率、正常な形をしているか(奇形率)などを測定します。男性不妊の有無を診断するための最も基礎的かつ最も重要な検査で、体外受精や顕微授精などの治療方針を決定する指標になります。
関連用語
男性不妊の原因の中で最も多い(一般男性の約15%、男性不妊の40%以上)とされる病気です。精巣(タマタマ)のまわりを走る静脈の血液が逆流し、網の目のように腫れてコブ(静脈瘤)になります。これにより、血液が鬱滞して精巣内の温度が上がってしまい、熱に弱い精子を全滅させたり、精子の数や運動率を著しく低下させたりします。比較的簡単な日帰り顕微鏡手術で治療でき、劇的な精子改善が期待できます。
関連用語
無精子症などで夫の精子を使用できないご夫婦や、シングルで子どもを望む女性、LGBTQ+のカップルなどが、第三者の男性(精子ドナー)から精子の提供を受けることです。提供された精子は、人工授精や体外受精に用いられます。公的な精子バンクなどを通じて、感染症や遺伝的背景の検査をクリアした安全な精子が提供されます。
関連用語
男性から採取した精子を、液体窒素を用いて凍結保存する技術です。体外受精や人工授精の日程に男性が仕事などで立ち会えない場合や、精子の状態にムラがあるため状態が良いときのものをストックしておきたい場合、またはがん治療などの前に生殖能力を温存したい場合に利用されます。解凍後も高い運動率を維持することができます。
関連用語
無精子症などの男性不妊に悩むご夫婦や、シングルマザーを希望する女性、LGBTQ+カップルのために精子を提供する第三者の男性のことです。公的な精子バンクなどに登録する際、健康状態や学歴、身体的特徴、遺伝的背景などの情報が細かく管理されます。近年では将来子どもが親を知る権利(出自を知る権利)への対応も進んでいます。
関連用語
第三者(精子ドナー)から提供された精子を、感染症検査などのスクリーニングと一定の猶予期間(ウィンドウピリオド)を経て、安全に凍結保存・管理している機関です。無精子症などのご夫婦、シングルで子どもを望む女性、LGBTQ+カップルが治療を行う際に利用します。ドナーの容姿や性格、学歴などのプロフィールを開示して選択できるバンクが海外には多く存在します。
関連用語
人間のすべての細胞の中に存在する、命の設計図(DNA)が細かく巻き付いて棒状になった構造体です。人間には父親から23本、母親から23本の合計46本(23対)の染色体が標準として備わっています。この染色体の中に、目や肌の色、体の仕組みを作るすべての遺伝子が含まれています。不妊治療においては、受精卵が細胞分裂する際にこの染色体が正しく1対ずつに分かれるかどうかが、妊娠の成否を分ける最大の鍵となります。
関連用語
細胞の中にある遺伝子の束(染色体)の数が多かったり少なかったり、形が一部変化していたりする状態です。最も多い原因は、卵子や精子が作られる過程での偶発的な分裂ミスで、女性の加齢とともに発生頻度が上がります。受精卵に染色体異常があると、多くは着床しなかったり、初期流産の原因になったりします(ダウン症候群などもその一つです)。
関連用語
40歳未満の若さで卵巣の機能が低下し、月経が来なくなってしまう状態です。「早発閉経」とも呼ばれます。20代や30代であっても発症することがあり、自らの卵子(自己卵子)で妊娠を目指すことが非常に困難になります。この診断を受けた方が子どもを持つための現実的な選択肢として、海外での卵子提供プログラムや代理出産が選ばれています。
関連用語
過去に一度以上は妊娠(出産だけでなく、流産、中絶、異所性妊娠も含みます)したことがあるにもかかわらず、その後、妊娠を希望して1年以上経過しても授からない状態を指します。一般的には「二人目不妊」として知られています。一人目の出産からの加齢による卵子の老化や、帝王切開の影響、環境の変化などが原因となる場合があります。
関連用語
た行
25 件採卵手術によって取り出した卵子と精子を培養皿の上で出会わせて受精させ、数日間育ててから子宮の中に戻すという、体外受精の最も標準的なパッケージを指す専門用語です。卵管が左右とも詰まっている方や、精子の数が少ないケース、また長年の原因不明の不妊、40代の高齢妊活において非常に高い成功実績を持つ確立された治療です。
関連用語
女性の卵巣から採卵した卵子と、男性から採取した精子を体外(培養皿の上)で出会わせて自然に受精を促す高度生殖医療です。受精した卵(受精卵)は数日間培養され、発育した状態で女性の子宮内に戻されます(胚移植)。卵管の閉塞や精子の軽度な減少、原因不明の不妊、高齢妊活において高い妊娠率が期待できる治療法です。
関連用語
通常の体外受精では、排卵誘発剤を使って卵巣の中で卵子を成熟させてから採卵します。しかし、このIVM法では、あらかじめ卵巣内にある「未熟な卵子」をあえて小さな状態で採卵し、培養室の特殊な培養液の力で成熟した卵子へと育て上げてから、精子と受精させます。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、卵巣過剰刺激のリスクが高い方に有効です。
関連用語
医師が超音波検査で卵胞の大きさを測定したり、尿中や血中のホルモン値を調べたりして、最も妊娠する確率が高い排卵日を正確に予測する治療法です。その排卵日に合わせて性交渉を持つよう指導します。必要に応じて排卵誘発剤を併用することもあります。不妊治療の最も基本的なファーストステップです。
関連用語
インキュベーター(培養器)の中に高性能なカメラが内蔵されており、受精卵(胚)が分割していく様子を数分おきに自動撮影し、動画のように観察できる最新のシステムです。従来のように検査のたびに受精卵を外へ取り出す必要がないため、温度や環境の変化というストレスを胚に一切与えず、最も元気な受精卵を正確に見極めることができます。
関連用語
病気や子宮の摘出などにより、自分自身で妊娠・出産が困難な夫婦のために、第三者の女性(代理母)が代わりに赤ちゃんを宿し、出産する医療行為です。これには、夫婦の受精卵を移植する「ホストマザー(ジェスティショナル)」と、代理母の卵子を使う「トラディショナル」の2種類があります。日本では法整備が進んでおらず、海外の医療機関で行われるケースが一般的です。
関連用語
何らかの理由で子どもを妊娠・出産できないカップルや個人に代わって、お腹の中で赤ちゃんを育て、出産する女性のことです。依頼者との間に事前に法的な契約を結び、出産後は子どもを依頼者に引き渡します。医療先進国では代理母の健康や権利を守るための厳格なガイドラインやスクリーニング(適性審査)が設けられています。
関連用語
代理出産プログラムにおいて、身代わりとなって命を宿す代理母(サロゲートマザー)の身体的・精神的な健康や、自律的な権利を守るための法的・倫理的な考え方です。先進的な国や地域では、代理母が不当な契約で搾取されないよう、医療費の全額補償、心理カウンセリングの提供、一定の条件下での中絶に関する権利などが契約書や法律によって厳格に定められています。
関連用語
双子(双胎)や三つ子(品胎)などを妊娠することです。不妊治療(体外受精など)で妊娠率を上げようと一度に複数の胚を子宮に戻した場合に起こりやすくなります。多胎妊娠は、早産のリスクや妊娠高血圧症候群など、母体と赤ちゃん双方への医療リスクが高まるため、現在の日本では原則として「移植する胚は1個」とガイドラインで定められています。
関連用語
排卵の障害を引き起こす、20代〜30代の女性に非常に多い体質の病気です。卵巣の中に小さな卵胞がネックレスのようにたくさん並んでしまい(真珠のネックレスサイン)、どれも一定以上の大きさに育たなくなるため、排卵が遅れたり、長期間月経が来なくなったりします。体外受精の際には、排卵誘発剤に対して卵巣が過剰に反応しやすいため、お薬の加減やIVM法などの慎重な治療プランが必要です。
関連用語
成長した胚(胚盤胞)が、女性の子宮内膜に潜り込んでしっかりと結びつく現象です。この着床が完了した時点で、医学的に「妊娠が成立」したことになります。着床がうまくいくためには、胚の質(染色体が正常であることなど)の良さと、子宮内膜が十分に厚く、受け入れ態勢(着床の窓)が整っていることの双方が必要です。
関連用語
体外受精によってできた胚(受精卵)を、子宮内に移植する前に遺伝子や染色体の異常がないかスクリーニングする検査の総称です。これには染色体の数を調べる「PGT-A」や、特定の遺伝子病を調べる「PGT-M」などが含まれます。流産を防いだり、重い遺伝病の遺伝を回避したりできるメリットがありますが、倫理的な議論もなされている高度な医療技術です。
関連用語
排卵が起きた後、子宮内膜が成熟して受精卵(胚)を着床させることができる、わずか数日間の限られた時間枠のことです。この時期が一般的な周期からずれていると、どんなに良い受精卵を移植しても着床せず、不妊(着床障害)の原因になります。近年では「ERA検査」などでこの窓の時期を特定し、最適なタイミングで胚移植を行う治療が主流です。
関連用語
不妊治療の通院で最も頻繁に行われる、痛みの少ない画像検査です。女性の膣内に細いプローブを挿入し、跳ね返ってくる超音波を拾って子宮の形、子宮内膜の厚さ、卵巣の中にある卵胞(卵子を包む袋)の大きさをリアルタイムで測定します。これにより、正確な排卵日の予測や、体外受精における採卵日をいつにするかの決定、子宮筋腫や卵巣嚢腫といった病気の有無を確認します。
関連用語
甲状腺の働きが低下している女性に処方される、甲状腺ホルモンを補うための小さなお薬です。甲状腺ホルモンが不足すると、卵子の発育が悪くなって不妊の原因になるだけでなく、妊娠した後に「初期流産」を繰り返す不育症の大きな原因になります。妊活・不妊治療中の女性は、一般的な基準値よりもさらに厳格な数値(TSH 2.5以下)を維持することが推奨されるため、このチラージンを毎日服用して数値をコントロールします。
関連用語
「デヒドロエピアンドロステロン」という、体内で女性ホルモンや男性ホルモンに変化するマザーホルモン(副腎で作られる野生のホルモン)のサプリメントです。年齢とともに分泌が減少します。不妊治療においては、卵巣予備能(AMH)が低下している高齢の方や、卵子がなかなか採れない難治性の方(ローレスポンダー)が数ヶ月間摂取することで、卵巣環境をサポートし、採卵数や受精卵のグレードを高める目的で使用されます。
関連用語
一人目の出産などで「帝王切開」を行った際、子宮を切開した傷跡(瘢痕)がうまく治らず、袋状にへこんでしまう病態です。そのへこんだ部分に古い月経血や分泌液がいつまでも溜まってしまい、子宮の中に逆流することで、子宮全体の環境が慢性的な炎症状態になります。これにより、二人目の体外受精でいくら良い受精卵を戻しても着床できなくなり、続発性不妊(二人目不妊)の隠れた大きな原因として注目されています。
関連用語
強い注射を毎日のように打つのではなく、マイルドな飲み薬(クロミッドやレトロゾールなど)をメインに使い、必要最小限の注射を数回組み合わせることで、体に負担をかけずに質の良い卵子を数個(1〜3個程度)だけ育てる方法です。卵巣の機能が低下している高齢の方や、注射を打ちすぎるとかえって卵の質が落ちてしまう方に最適な優しい治療プランです。
関連用語
体外受精で誕生した受精卵(胚)を、ベストなタイミングで子宮に戻すために、ガラス化法などの技術を使って液体窒素の中で凍結保存したものです。採卵したその月に移植するよりも、凍結して別の月にホルモンバランスを整えてから移植する方が着床率が上がります。また、年齢が若いうちに凍結しておくことで、将来の二人目、三人目の妊活にも活用できます。
関連用語
体外受精のプロセスで誕生し、液体窒素によって超急速凍結(ガラス化保存法)された胚のことです。凍結された胚は、時間が経過しても質が劣化することはありません。移植のタイミングに合わせて融解(解凍)され、子宮に戻されます。一度の採卵で複数の凍結胚ができれば、2人目、3人目の妊娠時に再度採卵することなく治療を行えます。
関連用語
原則として6歳未満(法改正により例外あり)の子どもの福祉を守るために、生みの親との法的な親子関係を完全に解消し、育ての親(実親と同等の扱い)との間に新たな親子関係を成立させる裁判所の手続きです。海外での代理出産において、日本の最高裁判所の判例に基づき、帰国後にこの特別養子縁組の手続きを行って戸籍上の「長男・長女」として登録するご夫婦が多くいます。
関連用語
海外(ジョージアやアメリカなど)の代理出産で生まれた赤ちゃんを日本に連れて帰る際、現地の日本大使館や領事館から発行してもらう「1回限りの帰国用パスポート(身分証明書)」です。赤ちゃんが海外で生まれた直後は、通常の日本のパスポートを発行するまでに数ヶ月の時間がかかるため、この「緊急渡航書」の手続きを行うことで、スムーズかつ安全に帰国することができます。
関連用語
不妊治療や代理出産において、卵子や精子、あるいは胚を第三者に提供する提供者のことです。ドナーになるためには、年齢制限、身体的・精神的な健康状態、遺伝性疾患の有無など、非常に厳しい医療スクリーニングをクリアする必要があります。匿名ドナー(素性を明かさない)と、非匿名ドナー(将来子どもがオリジンを知る権利を持つ)の選択肢があります。
関連用語
代理母自身の卵子に、依頼者(夫)の精子を人工授精させて妊娠・出産してもらう代理出産の方法です。生まれた赤ちゃんは代理母と遺伝的なつながりを持つことになります。歴史的には古い方法ですが、出産後に代理母が親権を主張するなどの法的・感情的なリスクが高いため、現在では行われるケースが非常に少なくなっています。
関連用語
染色体異常の一種です。通常、人間の染色体は父親と母親から1本ずつもらい2本でペア(対)を作っていますが、受精の際のミスのより、特定の番号の染色体が「3本(トリ)」になってしまう現象を指します。例えば、21番目の染色体が3本ある状態を「21トリソミー(ダウン症候群)」、18番目を「18トリソミー」、13番目を「13トリソミー」と呼び、これらは出生前診断(NIPT)の主な不検出・検出対象となります。
関連用語
な行
4 件代理出産やサロゲートマザーによる出産を、一般的な言葉で分かりやすく表現した言葉です。生まれつき子宮がない方や、病気の治療で子宮を摘出した方、繰り返す流産などで妊娠を維持できない方が、第三者の子宮を借りて子どもを授かるための選択肢を指します。
関連用語
一般的には、移植した胚が子宮に着床し、超音波検査で胎嚢(赤ちゃんを包む袋)が確認できた割合(臨床妊娠率)を指します。妊娠率は、女性の年齢や移植する胚のグレードに大きく左右されます。不妊治療の成績を見る一つの目安ですが、妊娠した後に無事出産まで至るかどうかは別の指標(出産率)となるため、注意が必要です。
関連用語
まず受精後2〜3日目の「初期胚」を1個移植し、その数日後にさらに成長した「胚盤胞」をもう1個移植する特殊な方法です。最初に移植した初期胚が子宮にシグナルを送ることで、子宮内膜が受精卵を受け入れやすい状態(着床の環境)に変化し、後から来る胚盤胞の着床を助ける効果が期待できます。何度も着床に失敗している難治性の不妊に用いられます。
関連用語
法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子どもについて、父親が「自分の子どもである」と認める法的な手続きです。海外の代理出産の場合、日本の民法では「生んだ女性が母親」となるため、依頼者である夫が子どもと遺伝的なつながりを持っていることを前提として、現地または日本国内で「認知届」を提出することにより、法律上の父子関係を成立させます。
関連用語
は行
24 件受精卵が1回以上細胞分裂を行い、将来の赤ちゃんや胎盤へと成長していく初期の段階を指します。医療においては、受精した翌日から、着床して胎児と呼ばれるようになるまでの期間を「胚」と呼びます。細胞分裂の段階に応じて「初期胚(分割期胚)」や「胚盤胞」などと区別して呼ばれます。
関連用語
男性の勃起不全(ED)治療薬として有名なバイアグラ(シルデナフィル)の「血管を拡張させて血流を増やす」という作用を、女性の不妊治療に応用した画期的な薬剤です。錠剤を膣の中に直接挿入することで、子宮まわりの血流を劇的にアップさせます。これにより、何をしても子宮内膜が薄くて受精卵が着床しなかった難治性の「薄い子宮内膜」を厚く成熟させ、着床率を高める効果があります。
関連用語
体外受精や顕微授精によって受精し、細胞分裂が進んだ受精卵(胚)を、細いチューブを使って女性の子宮内に戻す処置のことです。採卵した周期に戻す「新鮮胚移植」と、一度凍結保存した胚を別の周期に子宮内膜を整えてから戻す「融解胚移植」があります。現在では着床率を高めるため、融解胚移植が広く行われています。
関連用語
「Embryo Transfer」の略称です。体外受精や顕微授精によって得られ、培養室で分割が進んだ胚(受精卵)を、医師が細い柔らかいカテーテルを使って子宮腔内の最適な場所へと戻す治療ステップです。麻酔を使わずに行われることが多く、短時間で終了します。移植された胚が子宮内膜に潜り込む(着床する)ことで妊娠が成立します。
関連用語
子孫を残すための細胞である、女性の「卵子」と男性の「精子」を合わせた専門用語です。不妊治療や代理出産の法律・ガイドラインの条文において、よく使われます。第三者から配偶子の提供を受ける治療を「第三者配偶子を用いた生殖医療」と呼び、卵子提供や精子提供がこれに該当します。
関連用語
体外受精や顕微授精において、医師が採取した卵子と精子を預かり、顕微鏡を使って受精させたり、受精卵(胚)をインキュベーター(培養器)の中で赤ちゃんになる手前の段階まで大切に育てたりする医療専門職です。受精卵の凍結や融解(解凍)の手続きも行います。不妊治療クリニックの技術力や妊娠率を左右する、非常に重要な役割を担っています。
関連用語
受精卵が細胞分裂を繰り返し、受精から約5〜6日目に到達する最終段階の胚のことです。将来赤ちゃんになる部分と、胎盤になる部分がはっきりと分かれており、自然妊娠であればちょうど子宮に着床する時期にあたります。胚盤胞まで育った胚は生命力が高く、子宮に移植した際の着床率(妊娠率)が初期胚よりも高い特徴があります。
関連用語
体外受精した受精卵を、培養室の中で約5〜6日間かけて「胚盤胞」という着床間近の段階まで大きく育ててから子宮に移植する技術です。受精後2〜3日で移植する「初期胚移植」に比べて、生命力が高い胚だけを選別できるため、一度の移植における着床率(妊娠率)が格段に高いという特徴があります。現代の高度生殖医療の主流です。
関連用語
女性の不妊原因の代表的なものの一つです。正常であれば月経周期に合わせて月に1回排卵が起こりますが、ホルモンバランスの乱れや過度なストレス、激しいダイエット、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの影響により、卵子が成長しきれなかったり、育っても外に飛び出せなくなったりします。月経が不規則な方(希発月経)や、何ヶ月も月経が来ない方(無月経)に多く見られ、治療には主に排卵誘発剤が使われます。
関連用語
飲み薬や注射(排卵誘発剤)を使って、卵巣を刺激し、卵胞を発育させて排卵を促す治療です。排卵障害がある方の排卵を助ける目的だけでなく、体外受精において一度の採卵で複数の質の良い受精卵を得る(卵巣刺激)目的でも広く行われます。個人の年齢やAMHの値に合わせて、体に負担の少ない最適な投与プラン(プロトコル)が組まれます。
関連用語
体外受精において、見た目の状態が良い(グレードが高い)胚を複数回、繰り返し子宮に戻しているにもかかわらず、着床しない(妊娠が成立しない)状態を指します。原因は受精卵の染色体異常のほか、子宮側の環境(着床の窓のずれ、慢性子宮内膜炎、免疫の拒絶反応など)が考えられます。この壁に直面した際、PGT-A検査や代理出産へのステップアップが検討されます。
関連用語
「着床前胚染色体異数性検査」の略称です。体外受精によって得られた胚(胚盤胞)の一部から細胞を採取し、移植する前に染色体の数に異常がないかを調べます。数の異常がない正常な胚を選んで子宮に移植することで、着床率(妊娠率)の向上や、流産率の大幅な低下、治療期間の短縮が期待でき、特に高齢妊活において注目されている検査です。
関連用語
「着床前単一遺伝子疾患検査」の略称です。夫婦のいずれかが重篤な遺伝性疾患(特定の遺伝子の病気)の変異を持っている場合に、体外受精で作った胚の遺伝子を移植前に検査します。病気の原因遺伝子を受け継いでいない胚を選択して移植することで、将来生まれてくる子どもへの遺伝病の伝播を防ぐことを目的として行われます。
関連用語
現代の不妊治療で最も広く普及している、受精卵(胚)や卵子の超急速凍結保存技術です。高濃度の保護液を使い、液体窒素を用いてマイナス196℃で瞬時に凍結させるため、細胞の中に氷の結晶ができません。これにより受精卵の細胞が壊れるのを防ぎ、融解(解凍)したときの生存率は95%以上という高い安全性を誇ります。
関連用語
不妊症が「妊娠しにくい状態」を指すのに対し、不育症は「妊娠はスムーズにできるのに、流産や死産、早期新生児死亡を繰り返し、お家に赤ちゃんを連れて帰ることができない状態」を指します。一般的には、2回続けて流産した場合は「反復流産」、3回以上の場合は「習慣流産」と呼ばれ、詳しい検査(夫婦の染色体検査、血液凝固、自己免疫、甲状腺機能など)を行うことで原因を突き止め、お薬による正しいアプローチで8割以上の方が無事に出産を迎えることができます。
関連用語
指定された排卵期に性交渉を持った翌朝、女性の子宮頸管粘液を採取し、その中に顕微鏡で活発に動く精子がどれくらいいるかを観察する検査です。精子の状態が良くても、女性側に精子を攻撃する「抗精子抗体」がある場合や、相性が悪い場合は精子の動きが止まってしまいます。その場合は人工授精へのステップアップが検討されます。
関連用語
「Laparoscopic Myomectomy」の略称です。お腹を大きく切り開く従来の方法(開腹手術)とは異なり、お腹に数箇所の小さな穴を開けて内視鏡(腹腔鏡)と特殊な器具を入れ、モニターを見ながら子宮にある筋腫(コブ)だけを綺麗にくり抜いて縫い合わせる高度な手術です。子宮を健康な状態で残せるため、将来の妊娠(妊活)が可能になります。出血が少なく、術後の痛みも軽いため回復が非常に早いです。
関連用語
全身麻酔をした状態で、おへそやまわりに3〜5mm程度の非常に小さな穴を開け、そこから細いカメラ(腹腔鏡)をお腹の中に挿入して観察する高度な検査・手術です。原因不明の不妊症に対して行われ、子宮卵管造影ではわからない「卵巣と卵管のまわりの癒着(くっつき)」や、隠れた軽度の子宮内膜症を直接発見し、その場で剥離・治療することができます。傷跡が小さく治りが早いのが特徴です。
関連用語
生みの親との法律上の親子関係を維持したまま、育ての親(養親)とも新たな親子関係を結ぶ制度です。二組の親を持つ状態になります。海外の代理出産で生まれた子どもを日本で我が子とする際、特別養子縁組の基準を満たさない場合や、暫定的な法的手続きとして、まずこの普通養子縁組を選択し、戸籍上に「養子」として記載するケースがあります。
関連用語
避妊をせずに正常な性交渉を行っているにもかかわらず、1年以上妊娠しない状態を指します。原因は女性側(排卵障害や卵管の詰まりなど)だけでなく、男性側(精子の数や運動率の低下など)にある割合も約半分を占めます。近年は加齢による卵子・精子の質の低下も大きな要因とされており、男女揃っての早期検査が推奨されています。
関連用語
排卵した後の卵胞(黄体)から分泌される、妊娠の成立と継続になくてはならないホルモンです。子宮内膜の厚みを維持して受精卵を着床しやすくし、基礎体温を上昇させて高温期を作ります。このホルモンの分泌が不足すると「黄体機能不全」となり、流産の原因になります。体外受精の胚移植後は、膣錠や注射によってこのホルモンをしっかりと補うのが一般的です。
関連用語
「Antral Follicle Count」の略称です。月経初期に、超音波(エコー)検査を使って卵巣内を観察した際に見える、直径2〜10mmほどの小さな卵胞(胞状卵胞)の数を数えたものです。AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査と同様に、卵巣の中にあとどれくらい卵子が残っているか(卵巣予備能)をリアルタイムに測る指標となり、排卵誘発剤の量を決める基準になります。
関連用語
依頼者(夫婦など)の卵子と精子を体外受精させてできた受精卵を、子宮に移植されて妊娠・出産する代理母のことです。この場合、ホストマザーと生まれてくる赤ちゃんとの間に遺伝的なつながりは一切ありません。現在の海外代理出産では、このホストマザーによる方法が主流となっています。
関連用語
妊娠15週〜18週頃に行うことができる血液検査(出生前診断)です。お母さんの血液中に含まれる4つの成分(AFP、hCG、uE3、Inhibin A)の濃度を測定し、妊婦さんの年齢や週数、体重などを考慮して計算します。ダウン症(21トリソミー)、18トリソミーに加え、脊椎の変形などの病気(開放性神経管奇形)のリスクを確率(例:1/500など)で判定します。採血だけで済むため安全ですが、確率だけを出す「非確定検査」です。
関連用語
ま行
2 件精液検査を行った際、顕微鏡で隅々まで探しても精子が全く見当たらない重度の男性不妊です。これには、精巣で精子を作る機能そのものがストップしている「非閉塞性」と、精子は作られているのに通り道が詰まっている「閉塞性」の2種類があります。通り道が詰まっている場合や、精巣の中にわずかでも精子が存在していれば、「TESE(精巣内精子採取術)」という小さな手術で直接精子を回収し、顕微授精(ICSI)を行うことで我が子を授かることが可能です。
関連用語
元々は本格的な糖尿病の治療薬ですが、不妊治療の分野、特に「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の女性に対して劇的な効果を持つお薬です。PCOSの背景には、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が隠れていることが多く、これが卵巣を刺激して排卵を邪魔します。メトホルミンを飲むことで糖の代謝が改善し、自力でのスムーズな排卵や卵子の質の向上が期待できます。
関連用語
や行
3 件血縁関係がない(または実親子ではない)者の間に、法律上の親子関係を発生させる制度です。日本の民法では、代理出産で生んだ女性(代理母)が法律上の母親とされるため、依頼者であるご夫婦(特に母親)が我が子とするためには、帰国後にこの「養子縁組(普通養子縁組または特別養子縁組)」の手続きを行い、法的な母子関係を成立させるケースが多く見られます。
関連用語
NIPTなどの血液検査(スクリーニング)で「陽性」と出た場合に、本当に赤ちゃんに染色体異常があるかどうかを「100%確実に白黒はっきりさせる」ための確定診断テストです。「絨毛検査」は妊娠11〜14週頃に胎盤の組織を、「羊水検査」は妊娠15週以降にお腹の皮膚から細い針を刺してお母さんの羊水を採取し、中に浮遊する赤ちゃんの生きた細胞を直接培養して染色体を全て調べ上げます。わずかに(0.1〜0.3%程度)流産のリスクを伴います。
関連用語
出生前診断(特にNIPT)を受ける上で、患者様が最も正しく理解しておくべき指標です。「陽性的中率」とは、検査で陽性(非正常)と出た人のうち、羊水検査などの確定検査で『本当に赤ちゃんに病気があった確率』を指します。重要なのは、NIPTの精度がどれだけ高くても、妊婦さんの年齢が若いほど陽性的中率は下がる(=偽陽性の可能性が高くなる)という点です。対して「陰性的中率」は、陰性と出た場合に本当に健康である確率で、こちらは年齢に関わらず99.9%以上と極めて信頼できます。
関連用語
ら行
14 件「Fallopian Tubeoplasty」の略称です。子宮卵管造影検査などで「卵管が詰まっている(閉塞)」「狭くなっている(狭窄)」と診断された不妊原因に対して行われる画期的な日帰り手術です。膣から子宮を経て、卵管の中に直径1ミリ未満の極細のカテーテル(風船付きの管)とカメラを挿入し、内側から優しくバルーンを膨らませて卵管の通りを再開通させます。これにより、体外受精をせずに自然妊娠(タイミングや人工授精)を目指せるようになります。
関連用語
加齢や早発閉経、病気などの理由により、自身の卵子を使って妊娠することが難しい女性が、健康な第三者の女性(卵子ドナー)から卵子の提供を受ける治療法です。提供された卵子に夫の精子を受精させ、できた受精卵を妻の子宮(または代理母の子宮)に戻して妊娠を目指します。若いドナーの卵子を使うため、妊娠率が高く流産率が低い特徴があります。
関連用語
未婚の女性が将来の出産の備えとして行う「社会的卵子凍結」や、がん治療などで卵巣機能が低下する前に生殖能力を温存する「医学的卵子凍結」があります。若く健康な状態の卵子を長期間マイナス196℃の液体窒素で半永久的に保存できるため、年齢による卵子の質の低下(老化)というリスクを回避するための選択肢として注目されています。
関連用語
自身の卵子では妊娠が難しい女性やカップルのために、卵子を提供する第三者の女性のことです。ドナーは通常20代の若く健康な女性から選ばれ、感染症や遺伝的疾患の有無など厳しい医療検査(スクリーニング)をクリアする必要があります。卵子提供プログラムにおいて、高い妊娠率と低い流産率を実現するために非常に重要な存在です。
関連用語
女性の卵子は新しく体内で作られることがなく、本人の実年齢と同じだけ体の中で歳を重ねていきます。そのため、30代半ばを過ぎる頃から、卵子の細胞としての機能(エネルギーを作る力)が衰え、受精した後にうまく細胞分裂ができなくなったり、染色体の数がズレてしまうミス(染色体異常)が急激に増加します。これが、年齢が上がるとともに「妊娠しにくくなる」「初期流産が増える」最大の医学的原因です。
関連用語
あらかじめ厳しい審査をクリアした卵子ドナーから採卵し、凍結保存した卵子を蓄えている専門の機関(またはそのシステム)です。卵子提供を受ける際、ドナーの選定から採卵までのスケジュールを待つ必要がなく、凍結された卵子を選んでスムーズに治療に進めるメリットがあります。アメリカやアジア、ヨーロッパなど世界各地にネットワークが存在します。
関連用語
体外受精などで多くの卵子を育てるために強力な排卵誘発剤(特にhMG注射など)を使った際、卵巣が過剰に反応してしまうことで起こる最も代表的な副作用です。卵巣がパンパンに腫れ上がり、血管から水分がしみ出してお腹(腹水)や胸(胸水)に溜まってしまいます。お腹の張り、急激な体重増加、尿が出にくくなるといった症状が現れます。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性や、若い方に起こりやすいため、医師はお薬の量を慎重にコントロールします。
関連用語
卵巣の中に残されている卵子の数(ストック)のゆとり度を指します。女性は生まれたときに一生分の卵子を持っており、増えることはありません。加齢とともに卵巣予備能は低下していきます。主にAMH(抗ミュラー管ホルモン)の血液検査によって判定され、これが高いか低いかによって、不妊治療のステップアップの速度や排卵誘発の方法を決定します。
関連用語
月経の初日から排卵が起こる直前までの期間を指します。脳の下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)の働きによって、卵巣の中で卵胞(卵子を包む袋)が発育し、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されて子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。基礎体温表では「低温期」にあたる、妊娠のための大切な準備期間です。
関連用語
従来のhMG注射のように人間の尿から作るのではなく、最先端の遺伝子組み換え技術(リコンビナント)を用いてラボで合成された、100%ピュアな卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体化ホルモン(LH)の注射薬です。製品ごとの効果のバラつきや感染症のリスクが完全にゼロであり、非常に安全性が高く効果が安定しています。ペン型の自己注射タイプ(ゴナールエフなど)が多く、通院の負担を減らせます。
関連用語
妊娠が成立したにもかかわらず、妊娠22週(お腹の外では赤ちゃんがまだ生きられない時期)よりも前に、何らかの原因で赤ちゃんが育たなくなったり、外に出てしまったりすることです。医療統計上、全妊娠の約15%という比較的高い確率で起こり、そのうち妊娠12週未満に起こる「初期流産」の約80%以上は、受精卵の偶発的な染色体異常(命の設計図のミス)が原因であり、お母さんの行動やストレスが原因ではありません。
関連用語
妊娠が確認されたにもかかわらず、妊娠22週未満で妊娠が継続できなくなってしまう割合です。全妊娠の約15%前後で流産が起こるとされていますが、その原因の多くは受精卵の偶発的な染色体異常です。流産率は女性の年齢(卵子の年齢)とともに上昇する傾向にあり、40代では40%以上になることもあります。
関連用語
「子宮鏡下電気手術器(Transcervical Resection)」の略称です。お腹を切る手術ではなく、膣から挿入した子宮鏡のカメラの先端にある、ループ状の小さな電気メスを使い、画面で見ながら子宮の内側にあるポリープや粘膜下筋腫をミリ単位で綺麗に削り取る(切除する)最先端の低侵襲手術です。お腹に全く傷がつかないため、多くは日帰り〜1泊2日の入院で済み、次の周期からすぐに妊活を再開できます。
関連用語
体外受精の排卵誘発(卵巣刺激)プランの一つです。採卵を行う前の周期の高温期から「GnRHアゴニスト(点鼻薬)」を使い始め、脳からの排卵命令を完全にストップさせます。その後、月経が始まってから注射を使って複数の卵を一斉に育てます。卵の成長を完全にコントロールできるため、勝手に排卵してしまうトラブルを防ぎ、質の良い卵子を均一に多く採りやすい実績ある方法です。
関連用語
一人で抱え込まず、
まずはお話を聞かせてください
「まだ迷っている」「情報収集をしているだけ」という段階でも、まったく問題ありません。無理な勧誘は一切いたしません。専任のコーディネーターが、あなたのご状況に合わせて丁寧にお話を伺います。
ご相談は無料・秘密厳守。LINEなら匿名で気軽にご相談いただけます。